六月十一日のテレ朝「報道ステーション」は、菅直人・新首相の所信表明演説を論評した。
鳥越俊太郎氏「谷垣総裁は『官僚の作文』、山口代表は『総花的』と酷評しているが、私の見解は違う。官僚には書けない部分が随所に出てきた。たとえばサラリーマン家庭に生まれ、市民運動から出発して三回落選したという経歴紹介は、歴代首相とは違った印象だ。高度成長時代は今日より明日、明日より明後日の方が良くなると信じてきた。いまは明日の生活に不安を感じる時代だ。菅さんには、明日に希望が持てる日本を創ってほしい。そういうリーダーシップを発揮して欲しい」
古舘伊知郎氏「何度も失敗してきた経験を生かして欲しい。最近の総理は『言いっぱなし』のところがあった。あとは実行力だ。消費税論議に抵抗感のある人もいる。今後どうなるか」
テレ朝が民主党応援団であることを差し引いても、演説をヨイショしまくりの姿勢は、もはや報道番組としての責任放棄である。
(文責・岩間直樹)