行きつけの美容院での事。
二人いた美容師の一人が高給に釣られて大手チェーン店に移ってしまったんですって。
まあよくある話なんだけどね。
辞めたA子はとても気さくで話し好きの人だったわ。要するにお喋りってことよ。
いつも私の至福のまどろみを容赦なく奪い、芸能ニュースや、家族の事、お客の事、近所の噂話、家計から美容院の経済状態まで何でもござれ。
こんなことまで喋っていいのかしらと、首を傾げるほど、あけすけな人だったわ。
「うちの息子は頑張り屋でスポーツクラブに通ってるのよ。月謝が高いけどその分私が働いて…旦那は子供思いで協力的でね…仕事は…」
もう一人の美容師B子のことも「あの人乳癌でね、手術したときいっとき働けなくて、大変だったけど彼氏がお金出してくれて、安いアパートに引っ越してね…」
話は際限無く続いたわ。私の忍耐の時間もね。
で、そのお喋りが消えてくれてようやく私は静寂と貴重な眠りを取り戻したわけだけどそれも束の間、B子の話で眠気がいっぺんに吹っ飛んじゃったわよ。「えっ、御主人がいるんじゃないの?」何
とA子は母子家庭なんですって。
つまりこういうことらしいわ。子供はその男性の子だし、別に男性と不倫関係ってわけでもない。一緒に暮らしてもいる。でも籍は入れない。子供が十八歳になるまでは。理由はただ一つ、母子手当を貰うため。時々役所が調べに来るけど、子供にはあんたのためだからと「お父さんはいません」と嘘を吐かせ、夫の住民票は友人宅になっている。
このろくでなし親子が住む市営I住宅は、そんな人ばかりというから呆れるじゃないの。
A子は自分の二軒隣もその隣も母子家庭ということになっていると例の調子で得々と喋りまくり、罪悪感のかけらもなかったそうよ。
「私が病気で働けない時、役所に相談に行ったら、独身で子供の無い人はどんな事情があっても市営住宅には入れないと言われた。本当に困っている人には冷たくて、ああいうインチキをする人に税金をつぎ込むなんて絶対おかしい」と憤懣やるかたないB子。
掠めた税金で、夫婦して新車を乗り回し、家族総出で夫の国へ旅行に出掛けることも度々だったとか。そう、実はこの寄生虫夫は韓国人だったのよ。納得でしょ。
でもこの母が日本の母とは余りにも情けないわ。悪貨は良貨を駆逐する。これがハトポッポご推奨、共生社会の実態よ。もろい精神は簡単に悪に染まってしまう。これも長年に亘って子供を甘やかし、道徳教育を怠ってきた日教組教育の輝かしい成果でしょうね。 (玲)
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